hiokaの日記

とりとめない話をしようよ

花野井くんと恋の病 58話「初めての選択」感想

14巻の続き、デザート2024年1月号掲載回の58話の感想です。

 

14巻との連動で、複製原画の全プレ企画ですって!

これは応募するっきゃない!

 

 

さて、14巻の感想をふまえての58話の感想です。

 

↓ 14巻の感想はこちら ↓

hioka201712.hatenablog.com

 

58話感想

あーーーだから、一緒に行ってって言ったのに〜〜〜

花野井くんのラストの様子からすると、花野井くんがほたるちゃんから距離をとってしまいそうな展開になってしまいましたね…。

 

でも、話としてはすごく、面白かった…と言っていいかわかりませんが、今までこの物語が紡いできたキャラの性格や経験からして、それはこうなるわなぁ…と納得感と、そっちに行くか!?という意外性もあり、うん、やっぱり面白かったでいいと思います!

 

ほたるちゃんと花野井くんの待ち合わせ、

花野井くんがほたるちゃんの所に来てくれればよくない?と思っていたので、ほたるちゃんも花野井くんが来てくれないか考えてたんだとわかって嬉しくなりました。

何でそうなるかなぁ?こうしたらよかったのに〜みたいな変なストレスかからずに読めるから、この作品好きなのよね。

 

ほたるちゃんが考えていたことを切り出す前に言えなくなってしまったのは、花野井くんのちょっと冷たい一言で(笑)

花野井くんは人が困ってる・悩んでる時にズバッと正論言えちゃうところが頭のいいキャラって感じで好きです(笑)。

 

八尾くんはどこにいるんだろう?と思ってたら、なるほどそういう事だったのねー。

状況を考えると花野井くんの言うこともたしかに正しいし、花野井くんがそうしてほしい風に話を持っていってるところも好き(笑)。

そして、そんな頭のいい人だから、ほたるちゃんの所へ行くっていう考えは浮かばなかったのかな?と考えると、

ほたるちゃんに自分の所に来て欲しい、他の人の所には行かないで自分の事を選んで欲しいという思いが強くて、自分から行くとは言いたくなかった(考えが浮かばなかった?)のかなあ?

そう思うと、ほたるちゃんへ言った花野井くんの台詞が切ない…。

 

けど、ほたるちゃんは花野井くんの心理状況がよくわかっていない訳で…、

この辺は私の想像ですが、一般的な感覚でも、パニック状態の子ども達に遭遇してしまったら、放っておけないよね。

急に走り出したりしたら事故とか怖いし、何か怖い目に遭ったりしないかとか考えちゃうもん。

だったらやっぱり家に帰すのが正解なのでは?と思うけど、ほたるちゃんはお正月に家出して気持ちが落ち着いたという経験をしたばかりなので、子どもたちに協力してあげたいのかなー…。(想像終わり)

 

ほたるちゃんとやり取りを終えた花野井くんは、お誕生日にほたるちゃんが言ってくれたことを思い出していて…

(4巻16話ね、やっぱり思い出しちゃうかー、だよねー、と思いつつページをめくると…)

花野井くんから思わず漏れてしまった言葉を見て、ヒェッッとなりました…。

 

子どもたちを送り届けた後のほたるちゃん、

満員電車で押しつぶされそうになっててかわいい(笑)。

 

花野井くんは…

怒ってない?

気にしないでって言ってるけど、、、

 

あーほたるちゃん、引率頑張って、励まし頑張って、移動頑張って、お疲れのところを彼氏(花野井くん)が優しくケアしてくれて、リラックスモードになりますよね。。

そもそも花野井くんに隠すような事しないもんね…

 

でも花野井くんからしてみたら、

八尾が落ち込んでるところを見たんだ?(見たってことはほたるちゃんは優しいから八尾のこと慰めてあげたんだ?)ってなるよね…

(花野井くんはこういうところすごく鋭いから…)

 

ほたるちゃん、八尾くんのこと、弟さんたちの前で無理してないかな?って心配してるけど、今そこにいる花野井くんも、ほたるちゃんの前で無理してるんだよ…

 

ここ、大事な人を失うかもしれない・後遺症が残るかもしれなくて不安だったけどほたるちゃんがそばにいてくれてお母さんが助かった八尾くんと、

自分が誘いを断ったせいで大事な人を失ってしまった・もうあの人とほたるちゃんを会わせてあげられないんだと知ったばかりで、でもなんとかほたるちゃんに話したい・ほたるちゃんに会いたいと思っていたのにすぐに会えなかった花野井くんの明暗がすごいですね。

いやあ、花野井くんが強くほたるちゃんを求めていたその時に、ほたるちゃんがそばにいてあげたのは八尾くんだという現実はつらい…つらすぎるよーーー

愛しの彼女が自分じゃなく他の男(しかもほたるちゃんのことが好きで凄くいい奴)のそばにいて、やっと自分のところに来てくれたと思ったらまだ他の男の心配してて…

それは花野井くん、そういう行動になるよなぁ…(これでもマイルドに収まった方だと思います)

 

ほたるちゃんはお正月の「触れたいって気持ち」のことを思い出してたけど、

私は3話の正直すぎるほたるちゃんの発言(「手を握ったりハグしたりは友達同士でもするけど〜」)に対する花野井くん(「ほたるちゃんにとってはなんでもないことかもしれないけど 僕にとってはそうじゃない」)や、八尾くん登場で不安定になった3巻10話、バレンタイン告白後の「君がいれば他の人はどうだっていい」「君の全部を僕のものにしたい」(3巻12話)、4巻19話の「早く 全部手に入れてしまえば 安心できるのかな」あたりを思い出しました。

 

ほたるちゃんがお正月の「触れたいって気持ち」のことを思い出してたのは、前もって話してますよという性的同意への配慮(この作品すごくちゃんとしてますよね)と、ほたるちゃんが花野井くんは(おそらく)独占欲とか嫉妬心とか暗い気持ちで衝動的に動いてしまったのをイマイチ理解してなくて、イチャイチャだと勘違いしてるのを表しているのかな。

 

花野井くんは2人のこれからを「勢いで傷つけたりしないようにもっとしっかりしなきゃ」(7巻28話)、「時間をかけて進めていくこと」(13巻51話)と思っていたのに、勢いで行動しちゃって、ラストの様子からして、後悔してそうだな…(ほたるちゃんの首筋に跡ついちゃったもんね!)

 

「雪やんでるうちに帰った方がいい」や、駅までの送りがなかったのは、ほたるちゃんのそばにいると自分を抑えられなくなってしまいそうだから?

13巻53話の「彼女の害になるなら自分自身だって許さない」が怖いわ〜。。。

 

花野井くんは自己肯定感が低いから、誰にでも優しい、自分みたいな人のこともちゃんと大事にしてくれるほたるちゃんが好きな反面、

ほたるちゃんが自分以外の異性の話をしたり仲良くしたりを見聞きするのは嫌なんだろうなあ。こればっかりはどうしたらいいのやら。

 

ところで、花野井くんの着ている黒ニット、前にも見たような…10巻39話と同じ?と思って39話を読み返したら…

のんちゃんもほたるちゃんに同じこと言ってたじゃん…!

(ちなみに初出は八尾くんが本格的に登場した3巻10話)

 

八尾くんのために行動すると、大好きな人から非難されてしまうほたるちゃん。

かわいそうではあるんだけど、私もこの58話を読むまでは、ほたるちゃんは花野井くんが話してくれるのを待っててえらいなあと思ってたんだけど、八尾くんがいるなら話は別だよ!

人助けはいいことだけど、それって、花野井くんを後回しにして他の人を助けちゃうって、やってること花野井くんの両親と近いじゃん…

花野井くんのお誕生日のときに言ったことや、文化祭のときの「大好きな人が大変なときはちゃんと気づけるようになりたいな」(9巻33話)をさ…できるようになってほしいな…。

 

この作品、主に花野井くんの成長について描かれてて、ほたるちゃんの変化は控えめだったんだけど(ラブ的なこと除いたら、11巻45話の「恋もできるし 髪も伸ばせる」で終わりかと思ったんだけど)、ここへきて、ほたるちゃんも変化を考えるようになる、のかなあ??(正直そう来るとは思わなかった!)

 

家族と友人で家族を優先して、「大事な人は1人だけでいい」と思うことにしたけど、友人を失ったと知ってショックな花野井くんと、

友達、家族、恋人…「特別」がわからなかったけど、花野井くんのことは特別だと思えるようになったほたるちゃん。でも、今回、特別な存在である恋人(花野井くん)より友人(八尾家)を優先してしまい、花野井くんを不安にさせてしまった訳で…

今回のことにほたるちゃんが気づいたら、(また)大好きな人のことをわかってあげられなかったってショックを受けるだろうけど、

でも、ちょっと冷たいこと言うと、ほたるちゃんの好きなところで「悪いと思ったら謝れるところ」を花野井くん挙げてたけど(1巻4話)、私からすると、何度も謝るくらいなら最初からやらなければいいのに…は言い過ぎだけど(笑)、次似たようなことが起きたらどうする?誰を優先する?っていうのは考えなきゃいけないんじゃないのかな~?と思います。

 

まさか2巻8話でしばむーが考えてた「愛し方が違うって結構大問題」がここへ来て浮上してくるとは…!

(あ、花野井くん、8話で57話と同じロングコート着てる)

ついでに言うと、4巻13話で話した「これだけはされたくないこと」に近いことをお互いやってしまったという…(笑)

ほたるちゃん「犯罪を…おかさない?」

→花野井くんののんちゃんへの威嚇は結構ヤバかった

花野井くん「置いて、行かないでほしい」

→駅での待ち合わせ&デートの予定にほたるちゃん間に合わず

 

いやー、この作品、伏線回収がほんと見事ですね。

 

そして結局のところ、2人で話し合って落とし所を見つけるしかないと思うのですが、

今回ほたるちゃんは「怒ってもらった方がよかったかも」って思ってるくらいだから、花野井くんは自分の気持ちをもっともっと言っていいと思うし、

前から気になってたけど、

花野井くんはほたるちゃんにずっと優しいけど、他の人には見せているような顔も見せていいと思うんだけどなぁ。

 

2度目のクリスマスのときのほたるちゃんの「颯生くんはそんな意地悪なこと言わない」(12巻49話)を読んだとき、いやいや、花野井くんはほたるちゃん以外には結構毒舌よ?(笑)と心の中で笑いながらツッコミを入れたんだけど、

今回の「いつもの…颯生くんだ…」にはちょっと違和感あったもん。

 

西くんは思ったことズバズバ言っちゃうタイプみたいだから、花野井くん、西くんに弟子入りすればいいんでない?(笑)

 

そして八尾くん!

ほたるちゃんだけが八尾くんの涙もろいところを知っている、という話がここでも出てくるとは思いませんでした。

これまたこの作品すごいなーと感心したけど、八尾くんにとってもほたるちゃんって運命の人だと思っちゃうよね〜。

ほたるちゃんに全くその気がないのでひとまず安心だけど、他の作品でこういう展開になると、付き合ってる人以外にちょっと揺れちゃったり隙見せちゃったりするからさぁ…。

ほたるちゃん!圭吾くんがきょーちゃんに「自覚してほしい」って言ってたけど、ほたるちゃんもだよ。花野井くんにとってほたるちゃんは特別な人なんだ、ってもっと自覚してほしいよ。

(主人公カップル以外の話を通じて主人公カップルのことをより理解できるようになってるところもこの作品すごい)

ほたるちゃんからしたら、花野井くん以外に恋愛感情を持っていないから、異性を警戒?するのも変だと思うかもしれないけど、

今回の花野井くんの追い詰められっぷりはかなり可哀想に思ってしまったので、ほたるちゃんは読者だけでなく(笑)花野井くんのことを第一に、安心させてあげてほしいです。

 

 

花野井くんはなー。

自己評価低すぎるのとか、すぐ自分のせいにしちゃうの、生きづらくて大変そう…。

(あんなにハイスペックなのに!笑)

過去を悔やむ気持ちやすぐに立ち直れないのは少しわかるけどさ…。

 

ちょっと話が飛びますが、私も好きなミュージシャンが亡くなったと知ったときは大ショックで(今日で7年経ちました)、全然遠い存在だったけど、病が発覚する少し前にインストアイベントでちょこっとお話する機会はあったから、あの時お体をお大事にとか言えばよかったとか、そんな直接的なことじゃなくても、いつも聴いてますとかこれからも聴きますとか、次のライブも楽しみにしてますとか、感謝や好意や未来のことをたくさん伝えればよかったって、未だに思いますもん。

近い存在を亡くした人はきっともっとショックが大きいんだろうな。

ライブとサッカーの試合で、サッカーを優先しちゃったこともあるなー。(でもJ2に降格したガンバの昇格が決まる試合だったんで、あれは仕方なかったなと自分の中で消化済…だけど、やっぱり時々ごめんねと思っちゃう)

それと、その人が亡くなったと知ってしばらくしてから、学生時代の音楽サークルの友人と話していたら、友人はネットニュースとか見てなくてその人の訃報を知らなくて、

っていうことは、亡くなったって話をするまで、友人の中ではその人は亡くなってなかった?と思うと、ちょっと羨ましかったんですよね。

14巻収録話を読んでいて、はじめはなんで花野井くんずっとモヤモヤしてるばっかで確かめないんだろう?って思ってたけど、亡くなってしまったことを認めるって、しかもそれが自分の選択に関わりあるかも、って思ったら、確かめるのが怖いのも納得です。

花野井くん、これからも応援してるから、なんとか立ち直ってほしいな。

ほたるちゃんと今以上に言いたいことを言い合って、そして仲直りしてね。

12巻46話で「もし次またケンカをしたときは」を読んだとき、いやいや、この2人に限ってもうケンカはしないでしょ、と思ってたんだけど(笑)、こうなったら仲直りの手繋ぎやそれ以上を(!?)楽しみに待ちたいと思います。