hiokaの日記

とりとめない話をしようよ

花野井くんと恋の病 1巻感想

花野井くんと恋の病 1巻の感想です。

 

◆1話~4話の感想はこちら◆

 

◆おしながき◆

 

ブクログに書いた感想(22年5月執筆)

10巻まで読了した時点でブクログに書いた感想は以下です。


1巻は、恋をしたことない女子ほたるちゃんが、12月のある日、イケメン花野井くんに傘をさしだしたら次の日告白されてしまい、クリスマスまでお試しで付き合うことに…というストーリー。
はじめはイケメン✕普通女子の話かと思いきや、花野井くんは愛が重いし、ほたるちゃんは“恋を知らないからちゃんと知っていきたい”というまっすぐな思いの元行動していくので、『恋とはなにか』に向き合う恋人未満の話ってなかなかないかもと新鮮でした。
1話の「日生ほたる もうすぐ16歳になる高校1 年生です」が4話で回収されるなど、後から読むと、ああそういうこと!となる伏線が多く、ちょっとしたミステリー風にも読めてそこも面白かったです。
1巻だけでも、ほたるちゃんが“恋(恋する人の気持ち)を知りたい”と思うのは、過去に友達と恋愛絡みでなんかあったなとうかがえる描写があり、徐々に明かされていくので、ある程度一気読みするとより楽しめるのではと思います。

 

読み返しての感想(23年12月執筆、24年2月加筆)

ブクログにどんな感じで書いていいか様子見だったんで、ネタバレに配慮した表現をしてますね(笑)。

ここからは初見を思い出しつつ、14巻読了後に書いたものになります。

 

1巻はお試しで読める機会が多いと思うので細かく書いちゃうと、

1話で「もうすぐ16歳」と言っていたほたるちゃんが4話で誕生日を迎える、というのが、そっか、それで「もうすぐ」なのか!とわかるのがまず面白かったですね。

読み返してみると、3話できょーちゃんが「プレゼント」「ついでにメリークリスマス」と言っているのは、プレゼントは誕生日プレゼントだったのかーとわかって、それも面白かったです。

花野井くんはきょーちゃんと圭吾君とほたるちゃんのやりとりを見てたっぽいので、もしかして盗聴器仕掛けてる…?なんて思ったりもしました(笑)。

 

恋愛面や花野井くんについてはまだわからないことが多いので、初見では、キュンキュンしていいのかどうか、迷うぞ…?と思いながら読んでいた記憶がありますが、

ただ、こうして1話から4話をじっくり読み返してみると、

ほたるちゃんが「恋する気持ちをわかるようになりたい」と思うのにはなんらかの理由があること、

ほたるちゃんは1話や3話で恋する気持ちのことを熱い気持ちだと思っているようなので、4話では「初めての感情ばっかり」「特別ってこんなに嬉しいんだ」と思ってはいるけど、熱い気持ちとまではいかないから、まだ恋ではないってことなのかなーというのも、なんとなくわかったように思います。

 

そう考えると、1話を除くタイトルに全部『初めての』が付くのに納得です。

初見では、なんかよーわからんけど続きが気になるっちゃあ気になる、って感じで一気に読んでしまいましたが、こうしてじっくり読んで感想をまとめてみると、

ほたるちゃんが花野井くんと一緒にいることで、たくさんはじめての感情を知っていって、やがて恋する熱い気持ちを持てるようになるのか、ということや、

謎めいている花野井くんの言動や(ほたるちゃんの誕生日をなんで知っているの?とか、ほたるちゃんゾーンには何が隠されているの?とか)、

ほたるちゃんの抱えているトラウマの詳細が徐々に明かされるのか、このあたりが気になったのかなあと思います。

 

更に更に読み返してみると、

「クリスマス」はほたるちゃんの誕生日なのに、いつも妹の用事を優先しているから、ほたるちゃんにとって「クリスマス」は「みんなの日」、

花野井くんにとっては、好きな女の子、特別な人の誕生日だから、「世界中で一番特別な 君だけの日」

っていうのが、いいですね~!

学生時代に読んだので細かいところは覚えていないのですが、ミラン・クンデラの『存在の耐えられない軽さ』で、例えば「音楽」が人によってどういう存在か、(平たく言うと好きか苦手か)人によって捉え方や感じ方が違うみたいなことが書いてあって(ほんとウロ覚えなので表現は全然違うかもだけど…)、当時結構衝撃を受けたんですけど、ちょっとそれを思い出しましたね。

(すごいざっくり言うと価値観の違いについて気づきを与えてくれた作品です)

 

ほたるちゃんが花野井くんと一緒にいることで、「特別」という感覚がほたるちゃんもわかるようになるのかなって、そこも、今後の見どころかなって思います。

 

書き出していくと、まだまだわからないことが多い・謎が多い作品なのに、2人の雰囲気がほんわかしていてかわいらしいのがすごいです。

花野井くんが若干ヤバそうでも、ほたるちゃんが中和してくれる感じがするし、

花野井くんも意外とかわいい面があるし。

いやー、色んな楽しみ方ができる作品だなあ。

 

 

おまけ漫画について

 

発売時は各店舗に特典ペーパーがついてたんですね。

裏話が色々ありそうで興味深い…!

(1巻発売時に眼鏡花野井くんお披露目されてたんだ~!)

電子版には、書店共通ペーパーの長髪花野井くんは載ってました。

それと、3話感想にも書きましたが、カバー下におまけ漫画が載っていて、ダウンしちゃった花野井くんをどうするか?ほたるちゃんが奮闘していてかわいいので、

単行本を買うのがおススメです!