講談社デザート24年3月号掲載、
『花野井くんと恋の病』 60話「初めての後悔」の感想です。
話を読み進めつつ思ったことを書いていくスタイルの感想なので、発売直後に公開するのは良くないよなあ、次号発売日が近くなってから書けばいいかなと思っていたら、今月色々あってギリギリになってしまいました…。
来月はもうちょっとだけ早めに取り掛かろうと思っています(今のところ)。
あらすじ感想
交際1周年記念の日、新たな一歩を踏み出してしまうの〜!?
と思ったら、ほたるちゃんが遠回しに花野井くんの格好にダメ出ししてて笑った。
だよねー、私も思った!(笑)
刺激の強すぎない格好に落ち着き、お互い準備完了?
この辺はやっぱりかわいい2人です。
そしてふれあいタイムに突入。
花野井くんが嬉しそうで、ほたるちゃんも一安心?
あーーー
安心したからか、ほたるちゃん、ついつい本音(ずっと気にしてたこと)をポロリ。
ほたるちゃんの一言で、花野井くんがすうっと醒めちゃう、正気に戻っちゃう感じが、読んでるこっちにも伝わってきて、ヒェェェェ
ほたるちゃんが気づくまでに少し時間かかって、
花野井くんが醒めちゃったのに嬉しそうにしてるほたるちゃんがかわいいけど、
あーまたやっちゃったよこの子は〜、でもほんとかわいいな、とオバちゃん目線の読者としては、複雑な心境です。(ほたるちゃん結構ウッカリさんだよね😅)
いやでも花野井くん、ブラウス直してくれるんだ。
高校生男子なのに、触りて〜とかないの?凄い(笑)。
でも、それくらい、花野井くんはそんな気持ちでほたるちゃんにこういう事してほしくない、こういう形でほたるちゃんとこういう事したくない、って思いが強いんだろうなぁ…
交際1周年ということもあり、ここを読んで私は、お試し交際継続時に「絆されてくれたら僕の勝ち」(2巻5話)と言っていた花野井くんが、ほたるちゃんに告白されたら「ちゃんと考えてみてほしい」と交際について一旦保留して、「絆されてくれたら僕の勝ち…だったんじゃないのかよ…」とひとりごちていたのを思い出しました。(3巻12話)
読み始めた頃はよく意味がわからなかったんだけど、今思うと、お試し交際時は、(好きになってもらいたいけど)ひとまず一緒にいてくれるなら何でもいい、だったのが、本当に付き合うってなると、ちゃんと好きになってほしい、もっと言うと100%の(もしくは限りなく100%に近い)好きじゃないと嫌だ、ってことだったんですかね?
今回もそれと近くて、交際記念日にデートして映画見ていい雰囲気で、「颯生くんとなら(一歩進んだことを)やってみたい」と言われて嬉しかったのに、ごめんなさいの気持ちがあったんだ、と気づいてしまって、というか、花野井くんは薄々気づいていた風なこと言ってましたね。
(ドキっとしちゃったほたるちゃんを見る花野井くんが、“ほたるちゃんは隠し事が下手だな、そういうところも好きだけど、でも、やっぱり僕のことを気遣ってのことだったんだよね”、みたいな表情で、切なーーーい!)
ほたるちゃんが根底に抱えていた不安な気持ちが言葉として出てしまって、花野井くんが抱いていた疑念も表に出てしまったということかあ。それと、ほっぺにチューまではセーフでも、それ以上進めちゃうのはやっぱり良くないってことなんだろうなあ。
うーーーん、そうね〜、
ごめんなさいの気持ちも、好きから来てると思うけど、
100%の好きは多幸感のある光のイメージだけど、ごめんなさいの気持ちはうしろ暗い闇のイメージだもんね。
(好きから生まれているはずなのに、不思議!)
はじめてのキスをする前も、嬉しい気持ちになってほしいと言ってほたるちゃんのことを待っていた花野井くんだから(4巻14話)、二人がはじめてすることは大事にしたいんだろうなあ。
ロマンティストというか、純度の高いものしか受け容れられない・受け容れたくないのかな。
うーむ、愛が重い…!
それにしても、言い方がさ〜
ほたるちゃんのこと大事にしてるようで、不純な動機があるならほたるちゃんごと拒否ってるみたいに聞こえちゃう。
花野井くんにとってほたるちゃんは天使(理想で憧れの女の子)なのかもしれないけどさ…
別れ際、自分の精神状態のせいみたいに言ってたけど、
だから、自分がどういう状態なのか、どうしてそうなっちゃったかを、ちゃんと話そうよー!
結局、お家に帰ってから(ほたるちゃんはちょっと冷静になって?、花野井くんはやや投げやりになって)スマホでやり取りする2人。
まあね、相手の顔とか反応が見えない方が言いたいこと言えるってこともあるかもだよね。(実は私もよくやります・笑)
そして、ついにほたるちゃんが、あの日デートの約束を破ってしまったということが、実はもっと大事な約束を破ってしまったんだということに気がついて…
花野井くんは自分の事を話すのが下手くそだし(でも行かないでほしいとは言ってたんだけどね)、
ほたるちゃんは、花野井くんの様子がおかしいのに様子見しすぎだし、あなたの彼氏はちょっと自信なくすと思ってること言えなくなっちゃう繊細な子なんだから、そんな子が行かないでって言ったんだから、重く受けとめなきゃダメだったと思うな。
でもほたるちゃんって、人にしてあげたい気持ちがありつつ、イレギュラーなこと(迷える子どもたちとの遭遇)が起きるとテンパっちゃって、キャパが狭いんだよね…(そこがまたかわいいんだけど☺️)
どうすればよかったか反省して、これからどうしたらいいかを考えて、関係修復してくれたらいいけど…
どうすりゃいいんだろ?
ボスケテ〜!
(ボス、助けて!って元ネタ何だっけ?とぐぐったら、『すごいよ!!マサルさん』だったw)
更に感想
本日発売のデザート3月号に『花野井くんと恋の病』第60話掲載されてます。だいぶしんどい回かもしれませんが、よろしくお願いします。 pic.twitter.com/Fpue21Okhp
— 森野萌 (@megumi_ibara) 2024年1月24日
いやー、ほんとにしんどい回でしたね。
前回「ふれあうだけなら」と言っていたので最後まではしないよなあとは思ってたけど、でも止め時が難しくない?バレンタインの時みたいにおばあさんか誰か(花野井くんのお母さんとか!?)が来ちゃう!?と思ったけど、予想外れました。
うーーん、こういう形で中断になるとは…。
この60話は58話で薄々感じていたことの答え合わせ的な回でしたね。
58話の感想に、のんちゃんのこととか、
“4巻13話で話した「これだけはされたくないこと」に近いことを
お互いやってしまったという…(笑)
ほたるちゃん「犯罪を…おかさない?」
→花野井くんののんちゃんへの威嚇は結構ヤバかった
花野井くん「置いて、行かないでほしい」
→駅での待ち合わせ&デートの予定にほたるちゃん間に合わず
いやー、この作品、伏線回収がほんと見事ですね。” …って書いたんですけど、
今回の花野井くんの「ほたるちゃんはしなくていいんだよ」は、
のんちゃん事件のときにほたるちゃんが花野井くんに言った、
「花野井くんにだけはしてほしくなかった」(10巻39話)のマイルドバージョンみたいですね。
音楽に例えると、変奏曲というか、同じ主題をほたるちゃんから花野井くんへ、今度は花野井くんからほたるちゃんへ、みたいな…。
なので今回も58話と同様、しんどいけど、よくできてるストーリーだなあ…と感心、感嘆しちゃいました。
花野井くんのしたことに比べて、ほたるちゃんの行い自体は悪いことではないんだけど、花野井くんのしたことは(一応は)「ほたるちゃんのため」だったのが、
ほたるちゃんのしたことは「花野井くんのため」ではなかった、というのが、
2人の違いを表していて、面白いです。
(面白いと言っていいのかどうかわからんけど)
帰宅後の2人も、ほたるちゃんはお姉ちゃんが様子見に来てくれて、
妹やお父さんなど家族の存在が近くに感じられるあったかいおうちで、
それに対して花野井くんは、誰もいない暗い家でひとりぼっちで、
小学校からの唯一のお友達も自分のせいで失っちゃったって思いこんでてさ…。
ううう、花野井くんが孤独すぎる~。
(と思いつつ、ともちゃんの顔がホント「いいけど(嬉しい)なんで?(なんかあった?)」な顔しててめっちゃツボで感情が忙しい・笑)
10巻の時は、ほたるちゃんと花野井くん、それぞれががんばって仲直りできたけど、今回はどうしたらいいんでしょうねえ。
交際1周年ということで、やはり正式交際スタート時(3巻12話)がヒントになると思うんだけど、
この時も駅で別れるとき花野井くんはほたるちゃんが一生懸命訴えようとしてることを「わかってる」って受け流して、自己完結しちゃってるんですね。
もー、花野井くんてば!
やっぱ結局は、思ってることを率直に話すしかないんじゃないかなあ。
「花野井くんの価値観全部受け入れられるか」とか「理想の恋人になれる自信」とか、1年積み重ねてみてどうだったか、話してみようよ。
まわりに人がいない花野井くんは、その分、恋人に求めるものが、恋愛に対する理想が高すぎるんじゃないかなと思うし、ほたるちゃんのことを理想で憧れの子だと思って見てる部分がまだ強いんじゃないのかなあ。
ほたるちゃんは前回(59話)でやったみたいに、常に花野井くん優先!みたいなことは、嫌じゃないだろうけどちょっと大変そうだし(大黒摩季の『あなただけ見つめてる』みたいで良くないと思うw)、
今後は大事にするポイントを外さず、第一に優先すべきは花野井くん!って決めてくれればそれでいいんじゃないかと思うんだけどね。
今までもほたるちゃんは「花野井くんに喜んでもらいたい」「喜ぶ顔が見たい」と思って行動してたことっていっぱいあると思うけど(朝待ってみたり、デート行くのにおめかししたり、チョコ用意したり…)、今回の「喜んでほしい」が今までとは違ってしまったというのも、なかなか興味深いですね。
ずっとピュアなままではいられないよねって思うと、ほたるちゃんの成長ともとれるし、花野井くんも、ほたるちゃんの天使じゃない部分を認めてあげなよって思うけど…
んーーー???でも、不安な気持ちを解消するために相手に喜んでほしくって自分を犠牲にしちゃうって、初期の花野井くんみたいじゃない???
1話はほたるちゃんが花野井くんに「バカヤロー!」って怒鳴ってたけど、
今回はほたるちゃんが負い目を感じてしまっているし、2人とも弱ってるし、
どうしたら2人とも幸せになれるんだろう…。
(でもやっぱりほたるちゃんの方が復活するのは早いかな?)
まーとりあえず、一緒にボスのお墓参りに行ってみるとか、どうでしょう。
あ、その前に修学旅行かな?
あとは…日ごろからテレ東のバス旅番組見ておくと、バス路線がある移動はどうしたらスムーズにできるか、参考になると思いますよ!(笑)
バス旅だとバスが繋がらないところ・バスの発車時刻とスケジュールが合わない時はタクシーが使えて、タクシーの使いどころが結構勝敗を分けるんだけど、
58話はやっぱりほたるママ(車)を召喚して、ターミナル駅か病院最寄り駅か病院まで来てもらって、途中から送ってもらうか、せめて復路はバスではなく車移動するとか、花野井くんにも病院最寄り駅もしくはターミナル駅まで来てもらえばよかったのになあと思います。
要は、頼れる時は周囲の人を頼って、ほたるちゃんは花野井くんに・花野井くんはほたるちゃんに遠慮しないで色々言えるようになるといいんじゃないかなあと思いました。