hiokaの日記

とりとめない話をしようよ

漫画等のメディアミックスについて

漫画好きにとって、とても悲しい事件が起きてしまいました。

 

最近X(旧Twitter)で漫画やアニメについてツイートしたり情報収集するようになったからか、おすすめのTLにはフォローしてないけど興味ありそうな漫画やアニメの情報が流れるようになりました。

 

1/26、漫画『セクシー田中さん』の原作者・芦原妃名子さんが、実写ドラマの脚本家さんのインスタ(年末に投稿されたものらしい)に一方的なことを書かれていたため、詳細な経緯を説明するツイートが流れてきました。

 

このツイートを読んで、『推しの子』5巻の2.5次元舞台編で読んだようなことが実際に起きているんだな、とまず思いました。

 

原作者・芦原さんは「原作からなるべく変えないようにしてほしい」と約束して実写化を了承したのに、改変されまくった脚本が届き、その修正に大変苦労されたそうです。

一方、今回の一連の騒動の発端となった脚本家さんのインスタからは、芦原先生が脚本を修正することを不満に思ってる様子が読み取れました。

 

この時点で、えっ、現場の人ってこんなにも察しが悪いの?とまずビックリしました。

 

今ざっと調べたところ、『推しの子』って、昨年7月・12巻発売時点で1000万部を突破してる、超有名な、芸能界を舞台にした作品です。

私は無料サイト(LINE漫画とピッコマ)で7巻まで読んだので、売上には貢献してなくてゴメンナサイなんですが(ちょっとだけ色々やって集めたコインを使って読んだけど)、部数以上に読んでる人がいると思うんですよね。

そんな一読者からして、あ、これは推しの子で読んだ、伝言ゲームが上手く行ってないってやつだな、とある程度察しがつくわけです。(勿論実際どうなのかや具体的に何が原因かはわからないんだけど)

原作者が脚本の修正を求める、最終的には原作者自身が脚本を修正、執筆する…

どう考えても、コミュニケーションが上手くいってないですよね。

現場の人は何度も修正を繰り返し、それでも原因に気づかなかったの?

それとも、コミュニケーション不足に気付いていたのに、解消しようとせず、一方的に文句をインスタに書いたの???

(…あんまり憶測で物を言うのはよくないけど、ドラマ側は折れたくなくて、原作側が折れるのを期待してたからこその文句だったのかもしれないな…憶測だけど。)

 

(『推しの子』2.5次元舞台編について、参考記事)

shueisha.online

 

そもそも漫画や小説のファンからすると、メディアミックスって、

例えば自分が前から好きな作品が「今度〇〇化します」と発表されると、

私の好きな作品は人気なんだな、と喜ばしい反面、自分の考えていた(妄想してた)イメージと合わないんじゃないか、原作から変わっちゃうんじゃないか、と常に不安がつきまとうものです。

※ここでのメディアミックスはアニメ化や実写化(ドラマ化・映画化)、私は見たことないけど舞台化、あと最近多いのは漫画のボイスドラマ(声優さんが声当ててくれるやつ)を想定しています。

 

『セクシー田中さん』の原作者・芦原妃名子さんも、原作を変えないように約束していた。それなのに約束を反故にされて、それでも頑張ってできるだけ修正をして、大変苦労なさったんだなあ、これは声をあげたくなるよなあ、と思っていたら…。

 

ファン心理含めて、今回の件に関してよくまとまっていると思う記事がこちらです。

news.yahoo.co.jp

おそらく多くの漫画ファンにとって、原作者の先生って創造神=絶対的な存在としか言い表せないのですが、メディアミックスにおいて、原作者の意見や、そもそもの原作の設定が(!?!?!?)良く思われないこともあるんだ…という衝撃。

だったらメディアミックスするなよ…

と言いたくもなりますが、私自身電子書籍サービスを使っていて、

メディアミックスされた・される予定の作品は、目をひきやすく、読んでみようかな・読んでみて面白かったら買っちゃおうかな、という気になるのも事実です。

(最近だと『葬送のフリーレン』をアニメで見て、サンデーうぇぶりである程度読んだのちに買っちゃったし…。 アニメは近年原作重視の流れが出来ていて、好例が多々ありますね)

 

メディアミックスのメリットはわかる。

わかるけど、“話題になるから・より多くの人に届くから・売れるから”と言って、

原作者さんの意向を無視して勝手にやるのはだめでしょう…!

(中には「好きにしてください」というタイプの先生もいるらしいですが、今回は「意向を無視」・「初めに交わした約束を守らない」ことが問題だと思います)

 

漫画や小説として読者に支持されているからメディアミックスするのに、原作者さんの意に沿わない改変・改悪をするから、安易な実写化は出来が悪いと言われるんだよ…

ということに関して、なるほどなーと思ったのがこちらの記事。

 

www.itmedia.co.jp

本当は原作者さんが犠牲になる前に、こんなモノづくりのやり方は改めるべきだったんだ。

というか、現時点においても、原因究明や再発防止といった話がテレビ局や出版社から聞こえてこないのが不気味すぎます。

一読者、一視聴者としてできることは小さなことですが、

自分の好きな作品は好きだと伝えること、原作・原作者さんを軽視するようなリスペクトを欠くメディアミックスには、それは違うんじゃないかと反対の声をあげることが大事なのでは、と思います。(とはいえ、攻撃的にならないように注意は必要)

 

 

 

いやもうさ、自分の好きな作品が意に沿わない改変・改悪をされたり、

作品を産み出してくれた先生が苦しんだり、揚げ句の果てに…って、

想像しただけでめちゃめちゃ辛いよ?

それが現実に起きてしまったって、到底呑み込みがたいです。

せめて、現状が、未来が、改善されることを望みます。

エンタメって、今やスマホがあれば気軽に色々享受できるけど、無責任に消費するのは違うよなあと、好きなものはちゃんと大事にしていきたいなと思いました。