『花野井くんと恋の病』アニメ9話の感想です。
放送前に森野先生が告知絵のアンケートをとっていて、
来月からちょっと描けるかわからないので今週は告知絵描きたい✒️
— 森野萌 (@megumi_ibara) 2024年5月30日
長髪花野井くんの票が多かったので長髪花野井くんを描いてくれるんだ~と待っていたら、ほたるちゃんも!!
ありがとうございます!!
間に合わなかった〜!ただ今第9話放送中です。絵は本編とまるで関係ありません😂#花野井くんと恋の病 pic.twitter.com/TLL3bHd7op
— 森野萌 (@megumi_ibara) 2024年5月30日
私は原作が大好き!!!
ちょっとでも『花野井くんと恋の病』という作品が気になった方、
ぜひ原作を読んでくださると嬉しいです!
アニメ9話は、原作だと4巻16話です。
講談社系の漫画アプリ(マガポケ、コミックDAYS、パルシィ)やその他漫画アプリ(LINE漫画等)でもけっこう読めるので、そちらもおすすめです!
私のオススメはマガポケです!
今回はアニメ1話=原作1話分だから、そんなに書くことはなさそう?
…と思っていたのに、わりとまじめに疑問に思うところを挙げてみたら、いつものように長くなっちゃった!
それと、7話までの簡易まとめを別のところに書きました。
ほんとは10話分まで書きたかったけど、やっぱり7話(とペアリングカット)が許しがたくて、それ以上書くのは無理だった…。
アバンタイトル(プロローグ)
花野井くんとほたるちゃんのカフェデート。
ほたるちゃんが桜スイーツを食べ、「春といったら桜スイーツだよね」というセリフがあるのだから、
冒頭のポスターもいちごではなく桜を推してほしかった。
(4巻16話p.130)
???どういう発注したんだろ。
小道具とキャラの言動が合ってないの、不自然だと思わないのかなあ?
〈参考〉
こういうのがよかったなー
店内に店員や他の客がいないのも不自然です。
ほたるちゃんの服、映画デートや女子会の時と一緒なのですが、原作は今回シャツジャケット風にアレンジしてるのにアニメはずっと同じ着こなしですね。
前回のきょーちゃんのマスカラや服装もだけど、もっとお洒落にも気を配ってほしいです。。。
あれ???
ほたるちゃん、スコーン食べながら、袖直してる???
も〜〜〜!またかよ〜〜〜!!!!!
Aパート
盗撮!?
花野井くんがほたるちゃんの写真を撮っておうちで見ているのは原作通り。
盗撮ではありません!(笑)
単行本4巻のおまけ漫画でほたるちゃんに撮影許可をとっている時の話が読めるので、ぜひ原作コミックスを読んでほしいです。
流されないでよく考えて
花野井くんの誕生日に、喜んでくれることをしたいと考えるほたるちゃん。
「流されないでよく考えて」ってこと。
OP曲の歌詞にある「絆されてみてもいいかな」とは真逆の考えです。
花野井くんはバレンタインでほたるちゃんに告白してもらった際も、「ちゃんと考えてみてほしい」と言って、告白を保留していました。
そして、原作の花野井くんは駅で一人、「絆されてくれたら僕の勝ち…だったんじゃないのかよ」と呟くのですが…。
(ちょっと私の解釈が入りますが)おそらく、教室での公開告白時や仮交際をはじめた頃はとにかく好きを伝えたくて一緒にいられればそれでよかったのかもしれないけど、花野井くんはほたるちゃんといると初めてのことばっかりで、ほたるちゃんが流されて本格交際をOKしてしまうのは嫌だ、ちゃんと考えてもらって、ちゃんと好きって気持ちを確かめてから関係を進めていきたいと考えるようになったんでしょうね。
アニメではなぜか台詞がカットや改変されてしまい、OP曲のタイトルも歌詞もヘンテコなので、このような原作花野井くんの考えがどこまで反映されているのか、よくわかりませんけど!!
(OP曲がこの作品に合うって言ってる人はこの辺どう思ってるんだろ?????)
考えた末、お姉ちゃんに相談するほたるちゃんですが、原作では13話のデートでほっぺにキスがあったのですが、アニメではカットされてしまいました。
そのためアニメでは、「おでことか」にセリフが変わっていますが、「とか」ってどこ!?
もしかして、バレンタインの時の手?????それカウントする?????
あのキュンキュンエピソード満載の13話をカットした以上は、半端な事しないで痕跡消そうぜ…
おじいちゃんの法事
花野井くんのお誕生日とおじいちゃんの法事が被ってしまうことが発覚。
おじいちゃんの話、前に1度だけちらっと出てきたけど、あんまり面識なかったの?へえ?
そうだねここがセーブポイントだね。
アニメではちょっとわかりにくくて、SNSだと法事と彼氏のお誕生日でどっち選ぶ?で意見が割れてるようだったけど、ニコ動は年齢層高いから?やっぱり法事だよね。
ほたるちゃんは家族を大事にする子だもんね。
なぜ法事を選ぶのか、理由はちゃんと描かれてるんですよって言いたいけど、今まで作画で散々やらかしてるから、もうアニメの絵を信用できなくなっちゃってるもんな。
今更ですが、伏線要素がある作品に雑な絵を出してくるアニメ(制作会社)は相性悪いと思います。
Bパート
桜の名所
2人で行くはずだった桜の名所を1人訪れる花野井くん。
出店のところにいるカップル、原作だと森野先生の前作『おはよう、いばら姫』の主人公2人にちょっと似てるんですよね。
(4巻p.142)
(『おはよう、いばら姫』2巻以降のキャラクター紹介のページです)
花野井くんが掲載されている月刊デザート(講談社)の作品で前クールアニメ化された『ゆびさきと恋々』は作者さんの別作品(集英社の『日々蝶々』)のキャラを登場させたんですって。(私はゆび恋見てないけど…)
最終回のこのシーン、絵コンテでは本当に普通のおじさんモブが通るだけだったのですが、森下先生の古くからのファンの方達が過去作である日々蝶々のアニメ化も望んでいるということを知り、サプライズで登場させることにしました。
— 村野佑太 Yuta Murano (@TaketonboStudio) 2024年3月24日
まずアフレコの仮映像時に先生にサプライズで見てもらい、その後→ https://t.co/syNUuMuie8
ゆび恋のアニメ監督さん、作者さんの別作品もチェックしてるし、放送中、作品への拘りをよくツイートされていて、非常に好感が持てました。
『おはよう、いばら姫』は花野井くんと同じデザート作品なのにな。
アニメではフツーにモブでした…。
法事を抜けるほたるちゃん
法事を終え、あとは会食だと聞いたほたるちゃん。
お姉ちゃんに相談して、背中を押してもらい、花野井くんの元へ向かいます。
いいシーン…のはずなんだけど、走るの下手すぎない?
ほたるちゃんは自分の誕生日のことを思い出して、花野井くんのこともお祝いしてあげたい、という心境を表現すること自体はいいんだけど、
誕生日のシーンの回想を大量に使われてしまうと、
そういや花野井くんはなんでほたるちゃんの誕生日を知ってたんだっけ?と、この時点で明らかにされていない疑問を思い出してしまい、
ほたるちゃんはその辺気にならないのかな?とキャラの性格にも疑問を持ってしまうので、過剰な回想はあんまりよくないなぁと思いました。
(4巻p.146)
原作ではほたるちゃんのお誕生日の時の事を想起させるセリフのみでクリスマス回のイラストはなし。余計な疑問を抱かずに済みます。
圭吾くんからの電話?
アニメ7話でお泊り会カットしたのに圭吾くんからの電話はあるんだ?
本棚描くなら、タイトル黄色の国民的バスケ漫画らしき本を描いてほしかったなー
(4巻p.149)
勉強会のときはほたるちゃんときょーちゃんが夕飯の買い出しに行っていたから、花野井くんにスマホ鳴らしてもらったって話はすんなり納得できたんだけど、
学校でスマホ、電源もしくは音量オフにしてないの?
それに、友達多そうな圭吾くんが花野井くんに依頼?
うーん、不自然な点が多いけど、でも多少のこと(電源や音量)は目を瞑って、
アニメ8話で「勉強教えて!」を断るとか訳わからん事させないで、携帯鳴らしてあげるシーンを映像で見せてくれればよかったのにね。
(妄想中。。。)
例えば、圭吾くんが部活仲間に部活(のミーティング)に行こうと誘われて、行こうとしたらスマホが見当たらない。
部活仲間には先に行ってもらって、花野井くんに依頼…ならそうおかしくない。
それでも花野井くんが「なんで僕…」と渋ったとして(渋ると断るは違うよね??)、ほたるちゃんが単独でその場に居合わせ(考えてみたらほたるちゃんは花野井くんと2人だけでよく勉強教えてもらってるから、お泊り回がなくてもペンか何かを貸し借りしてても不思議じゃない)、
(3巻p.144)
圭吾くんがほたるちゃんに頼もうとするとか、
(3巻p.13)
ほたるちゃんが「私が鳴らそうか?」と言ったとしたら、花野井くんは全力で阻止して速攻自分のスマホを使ってくれそうですw
圭吾くんのスマホを鳴らし…うーん、学校だから音は消してて欲しいので振動音を頼りに、花野井くんが圭吾くんのスマホを見つけてあげたら、花野井くんの面倒見がいいところをほたるちゃんに見せてあげられたじゃん!!
(以上、妄想終了)
エピソードのカット、極力してほしくないけど、どうしても、やむなくカットしてしまうのなら、カットした分をフォローするエピソードは矛盾を少なくお願いしたいし、会話の中だけの話が映像化されるっていうのは見たい人が多いんじゃないかな?
黒アゲハ(蝶)?
通りすがりの親子が蝶を見ているのはアニオリ。
カラスアゲハ?
4月上旬はちょっと早い気もするけど、まあいなくはないか…
と蝶について調べてみたら、出典はよくわかりませんが、黒アゲハには再生や復活という意味があると言われているらしい。
黒アゲハに限りませんが、蝶には「死者の使い」や「死者の魂」といった言い伝えがあるようです。
是枝裕和監督の映画、『歩いても、歩いても』でも、死者が蝶となって家に戻って来るという言い伝えを思わせるようなシーンがありました。
(樹木希林さんの演技が凄かった)
こういう言い伝え、面白いんだけど、でも、信じるか否か好みが分かれますよね。
アニメを見ただけでは原作者さんの了承を得ているか不明なので、評価が難しいです。
端的に言うと、人の作品でやるのはどうかな〜?と思います。
まあ単になんとなく黒いものを出したかっただけかもしれないですね。
だったら、紛らわしい表現にならないか、軽く検索してみてほしいなあ。
黒を表現したいなら、空にわりと雲が出てるから、太陽が雲に隠れてしまい辺りが一瞬陰ってしまうけど、やがてまた光が差して…みたいな演出でよかったんじゃないかなあ。
花野井くんの過去?
アニメで出てきた過去の花野井くんの話、原作7巻、8巻を参考にしていると思いますが、ところどころアニオリです。
原作で写真を切っているのは中学生(学ランを着ている)花野井くんだし、
(7巻p.135)
空港のシーンは小さいコマなので気になりませんでしたが、
(8巻p.30)
アニメ、こう広い範囲を映されてしまうと、両親と花野井少年以外に人がいないのが気になる…。
(花野井少年、一人で家まで帰るのかな…?)
郵便受け(ポスト)をチェックする花野井くんは、原作には出てきません。
これって、おばあさんの家にいた小学生の頃の話ですよね。
アニメでは明らかにされていませんが、原作だと、おばあさんの家には、おじいさんとおばあさん、花野井母の弟(花野井くんの叔父)一家が住んでいるという設定です。
小学生の頃のおとなしそうな花野井くんが、祖父母の家とはいえ、一時的に住んでいるだけ・両親がおらずお世話になっている親戚の家のポストを覗くかな?
(花野井少年宛ての郵便物よりも、他の家族宛ての郵便物の方が多いのでは…)
ポストを覗いて両親からの手紙があったとして、おばあさん宛てじゃないのかな?
だとしたら届いていても勝手に開けられないんじゃない?
花野井くんの親がおばあさんと花野井くん、別々に手紙を書いてくれたとしたら、手紙は2通届くんじゃない?
などなど、気になってしまいます。
原作の中学生花野井くんだと、こういった疑問は浮かばないんですよね。
やっぱり原作好きだわあ。
沈む花野井くん?
この表現もアニオリです。
心の奥底に潜り気持ちを探るような意味合いがあるのかな?
反する気持ち、片方の台詞だけにエコーがかかっているのは工夫しているとは思いますが、水辺(川の近く)にいて沈む表現…
やっぱり『おはよう、いばら姫』をチェックしていないんだなあと思ってしまいます。
ほたるちゃん、登場!
花野井くんを探し走るほたるちゃん。
法事を抜ける場面であれっと思いましたが、ほたるちゃんの靴、アニメではスニーカー、原作はローファーです。
きちっとした場だし、家族もいるし(誰かしらにチェック受けるか、ほたるちゃん自身「ローファーがいいよね」ってお姉ちゃんかお母さんに相談すると思う)、親戚にも会うだろうし、途中で抜けると決めたのは法事に出てからだから、あらかじめ走ることを想定してるかのようなスニーカーではなく、原作の通りローファーの方がいいんじゃないかな。なんで原作から変えるかな…?
「花野井くんいつも私のこと捜して走ってくれる」・「置いていかないよ」かあ…
(4巻p.156)
何度でも書きますが、なんで13話のデート、カットしちゃったかねえ…。
花野井くんを見つけたほたるちゃん。
この話の、この作品の中でもかなり重要なシーンだと思うのですが、
いや、ティザービジュアルの使いまわしかーーーーい!!!
ティザービジュアル、花野井くんの表情が妙に余裕ありげで変だなと思ってたけど、まさかそれをそのまま使うとは、
それこそ「なんで???????????????」
ここ、花野井くんはびっくりしている(びっくりしすぎて、良い夢を見てるような、悪い夢から醒めたような)状態だと私は思うのですが。
(4巻p.162-163)
抱き合うシーンで毎度おなじみ謎オーラ。
いや~、桜の回なんだから、桜の花びら描こうよ。
OP映像の桜の花びら、少し分けてもらいなよ。
OP映像はこの回をモチーフにしてるのかと思ったけど、桜の花びらはOPで使い切ってしまったのでしょうか。
それに、OP曲が作品の内容と合っていれば、例えばほたるちゃんが走るシーンなどでOP曲を流しても面白かったかもなあと思ったけど、作品の内容とOP曲の歌詞、合ってないもんね。。。
現在放送中のNHKの朝ドラ『虎に翼』の45回(5/31放送)は、OP曲が終盤に流れ、「ここまでが序章だったんだ!ここからまた新たに始まるんだ!」と思わせてくれる面白い演出をしていました。
『花野井くん』も、トータルで監修してくれる人がいれば、こういったことができる作品だと思うんだけどなあ。。。
終盤の会話などは原作通り…?
え、じゃあなんで「運命の人」の定義をわざわざ変えたの???
意味わからん…。
いつの間にか夕暮れ時。
オレンジオーラのほたるちゃんです。
蝶のところで、太陽が雲に隠れてしまい辺りが一瞬陰ってしまうけど、やがてまた光が差して…みたいなの、いいのでは?と書きましたが、そういう現象のこと、なんて言うんだろう?とこれまた軽く検索したところ、
雲の隙間から太陽の光が漏れ、放射状に広がって見える現象は「薄明光線(光芒)」、通称「天使のはしご」と呼ばれているそうです。おもに早朝や夕方に見られるそうです。
天使…。
(1巻2話p.70)
ピッタリじゃん!!
ありきたりな効果にばかりに頼らず、より良い表現はないか、アイディアを出し合ってほしいです。
前にスキローの話をしましたが、別作品でアニメすげえええって思った場面を思い出しました。
ダイの大冒険の「神の涙」回のラストカット!
ファンにはおなじみのモチーフだったり存在だったりを、そう使うかああ!!!みたいなのを見せてくれると、アニメっていいなあ、すごいなあって思うよね…
(ゴメちゃんを思い出し涙…)
今回はCパートはありませんでした。
まとめ
基本的には原作4巻16話の内容でしたが、花野井くんと両親の関係については一部原作7巻、8巻をベースにしつつ、アニオリ独自の場面がわりとありましたが、どこまで考えた上での表現や演出なのかわからず、困惑…。
そして見せ場でやっぱりガッカリした回でした。
他の人の感想を読むと、花野井くん、だいぶ感じが悪いみたいで、こういう環境で育ったんだよという説明をこの段階でするのが悪いとは言いませんが、両親の話はインパクトが強いので、ここで両親の話をされてしまうと、ほたるちゃんに抱いているのが恋愛感情なのか、両親の代わりにそばにいてくれるなら誰でもいいのか、わかりにくくなってしまうのではないかと思います。
原作で花野井くんの両親についての詳細はここではまだ明かさず、恋愛をがんばっている・がんばろうとしている花野井くんを描いているのはそのためかな、と思います。
(「運命の人」=両親よりも大事な人→恋愛についての話だとはっきりさせている)
(4巻p.153。アニメでは恋愛面での回想シーンなし。)
あ、花野井くんが「がんばる」って言ってたの、カットされた原作13話か(※アニメ8話感想「バイト後」参照)。
何度でも書くけど、なんで13話をカットするかねえ…。
結局のところ、原作から変えてうまくいっているところは見受けられないので、原作通りやればいいのになんでやらないんですかねえ、という感想になってしまいます。